■静置法
静置発酵法は日本では昔からお酢の製造に採用されている方法で、またの名を表面発酵法・長期発酵法とも言います。黒酢の製法として有名な『瓶壺仕込み』製法も静置発酵法の一つです。
静置発酵法では穀物を材料に使う米酢や麦酢の場合、糖化とアルコール発酵、酢酸発酵が同時に進行します。果物を使う果実酢の場合はアルコール発酵、酢酸発酵が同時に進行します。
■静置法の酢の特徴
醸造期間 |
最短でも2カ月はかかります。更に長期間熟成されるお酢もある。 |
製 法 |
タンク内に材料を投入した後、自然の対流に任せて発酵を促します。発酵を促進させるためのタンクを保温したりします。 |
特 徴 |
長い間中に桶の中で熟成が進み味に深みが生まれる。 |
■静置発酵法が酢の旨みを作る
静置発酵法で製造されたお酢は長期間の熟成で琥珀色に輝く芳醇なお酢に仕上がります。静置法では機械的な撹拌を行わず、自然な対流に任せるので表面には自然に酢酸膜が形成されます。この酢酸膜の作用で液体内に精製されたコクや香り成分が閉じ込められ、お酢そのものに旨みが閉じ込められると考えられています。
■賞味期限
純梨酢・・・・製造後2年(賞味期限裏ラベル記載)
【純梨酢】
『ありの実の酢』のベースとなる酢です。
純梨酢は弊社の幸水・新高梨を使用し静置発酵法によりゆっくりと自然に任せた発酵で出来上がりました。静置発酵法には蔵元の作業場にある自然の酢酸菌が重要です。また酢を醸造する樽を保温する際もビニール等ではなく昔ながらの むしろを使っています。
この様に昔ながらの製法によって出来上がった『ありの実の酢』は果実酢本来の濃厚な旨味かつさっぱりとした味に仕上がりました。
純梨酢はテーブルビネガーとして幅広い料理にご利用頂けます。